自転車乗りは特定の地域を一周する際に「〇〇イチ」と言うので、瀬戸内海に浮かぶ淡路島を一周する際には「アワイチ」と言います。この記事では、アワイチの距離や、同じ関西にある琵琶湖を一周するビワイチよりもハードな理由、アワイチの魅力について詳しく解説します。アワイチについてよく知って挑戦できるように、ぜひ最後まで読み進めていただけると幸いです。
アワイチの距離は?
淡路島の海沿いをぐるりと一周する「アワイチ」の距離は、150kmです。同じ関西にある琵琶湖を一周する「ビワイチ」が200kmなので、アワイチの方が距離自体は短くなっています。アワイチの距離は150kmですが、自分の体力やその日の都合に合わせて思い立った時にショートカットすることもできるので、実際はもっと距離を短くすることも可能です。
アワイチの方がビワイチよりもハードな理由とは?
アワイチはビワイチよりも距離は50kmも短いものの、実はアワイチの方がビワイチよりも自転車で走った感覚はハードだと言われています。その理由は次に挙げる2つなので、どちらに行くか考えている方は参考にしてみましょう。
獲得標高が1,100mに及ぶ
ビワイチは全体を通して比較的平坦な道のりであるのに対して、アワイチの獲得標高は1,100mにも及ぶため、想像以上にとてもハードです。ビワイチの獲得標高が250mであることと比較すると、アワイチの坂道の多さを感じられるのではないでしょうか。
とくに淡路島の南部にはアップダウンが激しい場所が集中していて、1km以上にわたって平均斜度が9%の道も存在します。そのため、とくに初心者の自転車乗りの場合は、非常に苦戦しやすくなっています。
途中で電車に乗れない
アワイチの場合、淡路島には電車が一切走行していないため、どんなにしんどくても途中で電車に乗って離脱することはできません。一方で、ビワイチの場合なら周辺に電車があるため、体調や気分次第で電車に乗って離脱することができます。
アワイチでは電車がないので、一度走り始めたらショートカットしたり引き返したりして基本的には自分で何とかしなければなりません。そのため、アワイチを自転車で走る際には体調を整えてしっかりと準備してから臨むようにしましょう。
アワイチならではの魅力とは?
想像以上にハードなアワイチですが、自転車乗りを惹きつけてやまない魅力がたくさんあります。その中でもとくにアワイチが人気となっている理由を3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
潮風に吹かれながら走れる
アワイチは淡路島の海沿いを進む外周がコースとなっているので、海を眺めて潮風に吹かれながら自転車を走らせることができます。太陽の光に照らされてキラキラと光り輝くどこまでも続く海面は非日常を感じさせてくれるだけでなく、穏やかな波音は忙しい毎日で疲れた心を癒してくれることでしょう。
海鳥が気持ちよさそうに舞う広い空の下で爽やかな潮風が吹くと、まるでリゾート地に来たかのような気分で自転車を楽しめます。
淡路島ならではのグルメがたくさんある
淡路島にはタマネギや生シラス、淡路牛といった美味しいグルメがたくさんあるので、休憩時には疲れを癒すためにぜひ淡路島ならではの特産品を食べたいものです。
とくにタマネギは生で食べてもまるでフルーツのように甘くてみずみずしいのが特徴です。タマネギを丸ごと天ぷらにした「タマネギの天ぷら」はジューシーでとても美味しいので、天ぷらが乗ったうどんや天ぷらと生シラス丼とのセットを食べれば、みるみるうちに力が湧いてくるのを感じられるでしょう。
観光スポットが続々と増えている
淡路島には雄大な自然と四季折々の花を楽しめる「あわじ花さじき」や鳴門のうず潮を間近で見られる「うずしおクルーズ」など、以前からさまざまな観光スポットがあります。近年では淡路島の西海岸の開発が進み、SNS映えすると若者を中心に人気を集めている新しい観光スポットが続々と登場しています。
新しい観光スポットに立ち寄れば新たな発見があるはずですし、海をバックにたたずむ建物は建物自体がおしゃれなので、そばを通り過ぎるだけでも楽しめること間違いありません。
まとめ
アワイチの距離は150kmですが、200kmであるビワイチよりも獲得標高が大きい上に途中で電車に乗って離脱することができないため、挑戦する際には念入りな準備が必要です。アワイチは爽やかな潮風に吹かれながら走れるだけでなく、淡路島ならではのグルメを食べたり新しい観光スポットに立ち寄ったりとさまざまな魅力があります。ぜひこの機会に、アワイチに挑戦してみてください。
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