最近は、自転車でツーリングをする人が増えてきました。道路もそのために整備され、環境も整えられています。そこで、現在注目されていることのひとつに「ビワイチ」があるのをご存じでしょうか。健康志向も手伝って、「ビワイチ」をやってみたいと思う方も増えています。ここでは、「ビワイチ」の距離や所要時間、そしてその魅力についてご紹介しましょう。
ビワイチの総距離とかかる時間
琵琶湖をサイクリングで一周することを、ビワイチといいます。琵琶湖は、ご存じの通り日本一広い湖です。それをまわるので、非常に長いと感じる方も多いでしょう。距離としてどれくらいあるのか見当がつかないものです。また、それは1日で行けるものなのか気になる方も多いのではないでしょうか。まずは、ビワイチの距離とかかる時間についてご紹介します。
琵琶湖一周サイクリング「ビワイチ」
琵琶湖を一周するサイクリング「ビワイチ」が人気です。全ルートを走るならば、200kmになります。琵琶湖にかかる「琵琶湖大橋」を基準とし、その北側と南側に分けて、それぞれのルートで楽しむ方もいらっしゃいます。前者が150km、後者が40kmほどです。
琵琶湖周辺の道は、サイクリングロードとして道路の整備も進んでいて、初心者でも走りやすくなっています。また、湖に沿う道を走るので、景色を楽しみながら走れます。実は、なんといっても勾配の急な場所が少ないので、体力に自信がない方にもおすすめのルートです。
ビワイチの所要時間
自転車の速度をおよそ20~25km/hとすると、およそ実走時間は、8時間~10時間となります。これに食事・休憩などの寄り道を加えて、一周に要する時間となります。これを北側ルートの150kmに限定をすると、もう少し短くなり、6時間~7時間半の走行で収まるでしょう。
体力に自信がない場合、おすすめはこの北側ルートを1泊して回るという方法がおすすめです。これだと1日に75kmずつとなり、無理がない回り方になります。また、景色をじっくりと観賞したり、近くのお店に立ち寄ったりするゆとりができますので、より楽しいサイクリングとなることでしょう。
ビワイチの魅力や楽しみ方
サイクリングコースは、全国に設置されていますが、中には難易度の高いものや距離が長いもの、相当な体力を必要とするところも少なくありません。ビワイチは、そのハードルが低めで、自分のペースに合わせやすいところが良く、さまざまな方が気軽に挑戦できます。ここでは、そのようなビワイチの持つ魅力についてご紹介します。
距離を自分で設定しやすい
前述したように、ビワイチは勾配が少なく、専用レーンも設置されているコースなので、走りやすいという特徴があります。そのため、女性の方や年配の方も気軽に走ることが可能です。年齢・性別・人数などの区別なく、無理なく走れるので、走る距離を自分で設定しやすい手軽さがあるといえるでしょう。
周辺に施設が多い
ビワイチコースの周辺には、近江八幡・長浜などの昔ながらの街もあり、見て楽しめる街並みや施設がたくさんあります。また、途中で立ち寄れる食事処や道の駅も多いので、食事なども楽しみながら走るのもいいでしょう。
認定証がもらえる
琵琶湖を一周すると、輪の国びわ湖推進協議会が発行する「びわ湖一周サイクリング認定証」をもらえます。
これは、スマホで「びわ湖一周認定システム」で登録をし、サイクリングをしながらチェックポイントを回ることで認定されるというものなので、登録してみるのもいいでしょう。条件は、「湖北エリア」「湖西エリア」「湖南エリア」「湖東エリア」の4つのエリア内に指定された「チェックポイント」について、4つの全てのエリアで最低1ヶ所の「チェック」を受けることです。認定されれば、「びわ湖一周サイクリング認定証」と自転車に貼れるステッカーをもらえます。
ビワイチの際の注意点と留意点
誰にでも取り組みやすいビワイチですが、そうはいっても長距離のサイクリングです。それを十分に楽しむためにも、トラブルを事前に避けるための心構えや準備が必要です。その注意点を知っておくことで、実際のサイクリングで「困ったこと」を未然に防げるでしょう。次にビワイチで注意が必要な点をご紹介します。
ナビを準備しておく
基本的にサイクリングコースを誘導する意味で、道路にはブルーラインが引かれていますので、ルートがわかりやすくて走りやすいのですが、所々迷う地点があることも事実です。その時のために、ナビを用意しておくといいでしょう。
意外と体力を消耗する
ビワイチのコースは、琵琶湖岸の周辺となっているため、全体的に平坦な道が続いて走りやすいのですが、下りが少なくペダルをこぎ続ける必要があります。それによる体力の消耗があります。道路によっては交通量の多い車道を走る地点もありますので、疲れたときはこまめに休憩を入れて、事故などに遭わないようにしましょう。
湖北はコンビニが少ない
サイクリングをする上で、コンビニはありがたい存在です。突発的に必要なものがある時に、手軽に買うことが可能です。とくに水分補給としての飲料の買い揃えには適しています。しかし、湖北は反時計回りで行くと長浜から先は、しばらくコンビニがありません。それで苦労する人もいらっしゃいますので、気をつけましょう。
店舗の営業時間に注意
サイクリングをしていて、食事も大きな要素となりますが、目標としていた店にいざ行くと、営業時間を過ぎてしまっていたというケースも多いのです。これで予定が狂ったり、がっかりしてモチベーションが下がったりしますので、前もって目標地点の店舗の営業時間は、チェックしておきましょう。
季節によっては過酷
サイクリングは終日となるケースが多いので、一日の温度差の影響を大きく受けます。とくに夏や冬は注意が必要です。季節によっては出発時刻をしっかりと考えておく必要があります。
サイクリストにやさしいホテルがある
もし宿泊をするのであれば、輪の国びわ湖推進協議会が認定している「滋賀県サイクリストにやさしい宿」に選ばれたホテルを選ぶと良いでしょう。それらのホテルは、サイクリスト向けのサービスが数多く用意されています。たとえば、自転車の客室への持ち込み、あるいは屋内での保管・空気入れや修理工具の貸し出し・観光情報の提供は必ず行ってくれます。また、ホテルによってはパンク修理用品などの販売や、自転車のメンテナンススペースの提供、電動アシスト自転車の充電などもあります。そのようなサービスは、サイクリストには大変助かるでしょう。
まとめ
ビワイチは、多くの人に開かれたサイクリングのひとつの形態です。長距離にはなりますが、体力増進の他、リフレッシュや旅行感覚も同時に味わえます。その手軽さから、ビワイチ人口も増えているのです。走行ペースや寄り道するポイントなど、自分好みのプランを立てやすいのも魅力でしょう。気になられた方は一度挑戦してみませんか。
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